TRAW
Traws Pharma生え抜きで一領域を掘り続ける同業と違い、合併で事業の中心をまるごと入れ替えた経緯を持つ。旧来のがん候補を切り捨てず抱えたまま、新しい主軸をその上に重ねる形を取っている。
承認薬はなく、収入もほとんどない。主力の「チボキサビル マルボキシル」は、インフルエンザウイルスの増殖に必要な酵素を狙う経口薬だ。鳥インフルエンザと季節性インフルエンザの両方に単回投与で効かせることを目指し、ロシアと豪州で行った第1相では重篤な副作用は報告されていない。COVID-19向けの候補と、旧Onconova由来のがん候補も並行して抱える。
感染症とがんという毛色の違う二領域を抱えるため、限られた資金がどちらつかずに散りやすい。鳥インフルエンザへの警戒が薄れれば、抗ウイルス薬そのものへの関心も引く。開発が長引くほど、株式を出して資金をつなぐ回数が増える。
2024年4月の合併を境に、資金の優先順位を抗ウイルス薬へ移した。旧Onconova時代のがん候補も畳まずに残しており、新旧どちらも手放さない判断が続いている。
抗ウイルス薬の臨床データが順調に積み上がるかと、旧来のがん候補にどこまで資金を残すかで開発の順番が入れ替わる。鳥インフルエンザという有事向けの適応は、流行の実態と各国政府の備蓄方針しだいで注目度も資金の集まりやすさも変わる。
この会社をどう読むか
社名を変える会社は珍しくないが、この会社は主力の病気ごと入れ替えた。元の名はOnconova Therapeuticsで、抗がん剤を開発していた。2024年4月に非公開のTrawsfynydd Therapeuticsと合併し、開発の中心が感染症へ移った。
以後は鳥インフルエンザや季節性インフルエンザ、COVID-19を狙う経口の抗ウイルス薬が前に出た。旧Onconova時代のがん候補も残したままで、感染症とがんの二枚看板を同時に掲げる。どちらへ資金を寄せるかの判断が、この会社の性格をそのまま映している。
バランスシート (要約)
資産 $11M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$4M
- 他の流動資産$4M
- 固定資産$3M
- 流動負債$11M
この判定で見た指標: 自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3M
- 売上成長率
- 1134.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −640.7%
- 純利益率
- 328.7%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$18M
- フリーCF
- −$21M
- 営業CFマージン
- −651.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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