TRS
TriMas化粧品や医薬の包装という安定した消耗品と、航空機の部品という成長分野を組み合わせ、専門性の高い製造を束ねた構成が最大の強み。一つの分野に頼らず、値動きの異なる事業で景気の波を和らげる。買収と売却で機動的に陣容を組み替え、専門の製造の集合体として稼ぐ多角化メーカーの立ち位置にいる。
値動きや用途の異なる複数の製造事業を束ねて稼ぐ。中心は、化粧品や医薬、家庭用品向けの噴霧器やポンプ、容器のふたといった包装の部品で、繰り返し買われる消耗品として安定する。これに、航空機の締結部品や、特殊な産業用の製品が加わる。それぞれの分野で専門性の高い製品を持つ。複数の事業に分散した製品の販売で稼ぐ構造になっている。
景気後退で化粧品や日用品の消費が鈍れば、包装の部品の需要が細る。航空機メーカーの生産の遅れは、締結部品の伸びを抑える。買収を重ねた事業の組み替えがもたつけば、相乗効果が出ない。複数の異なる事業を抱える複雑さは、一つの分野の不振が全体の評価を曇らせることもある。原材料費の上昇も採算を圧迫する。
配当を続けながら、買収と売却で事業の構成を機動的に組み替える経営。安定した包装の事業を土台に、航空機の部品など成長分野へ資源を振り向ける。専門性の高い製造に絞り込み、分散で景気の波を和らげる方針が特徴になっている。
包装の需要と、航空機の生産、買収の組み替えに依存する。化粧品や医薬の包装の需要が安定して続くか、航空機の生産の回復で締結部品が伸びるか、買収や売却で事業の構成をうまく組み替えられるか、そして原材料費を価格に転嫁できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $706M(48%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$30M
- 他の流動資産$433M
- 固定資産$1B
- 流動負債$184M
- 長期借入金$473M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $646M
- 売上成長率
- 2.4%
- 粗利率
- 21.4%
- 営業利益率
- 6.4%
- 純利益率
- 18.6%
- ROE
- 17.0%
- ROIC
- 2.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $117M
- フリーCF
- $69M
- 営業CFマージン
- 18.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $7M
- 配当性向
- 5.5%
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