TRT
Trio-Tech International完成品ではなく試験という受託事業者の工程に的を絞り、役務と装置販売の両輪で稼ぐ組み合わせを持つ。他社製の装置を顧客の要求に合わせて手直しして売る再販や、設計の外部頭脳としての支援も引き受けている。
柱は二つ、半導体メーカーに代わって焼き入れ試験や環境試験を請け負う役務収入と、その試験に使う装置そのものの販売だ。2025年6月期は半導体の後工程向け事業が売上の67.7%、産業用電子機器の事業が32.2%を占め、二つで99.9%に達した。
2025年6月期の売上は前期比14%減の$36M程度にとどまり、半導体の生産サイクルの波をそのまま受けた。シンガポールや中国など特定地域に拠点が偏っているため、その地域の為替や政策の変化にも業績が振られやすい。
急な注文にも応じられるよう在庫を厚めに持ちながら、抱え込みすぎないよう顧客と細かく突き合わせる、難しい在庫管理を続けている。2025年に米国が打ち出した関税については、自社への直接の影響は小さいとしつつ、顧客の調達計画が動く二次的な影響を注視している。
半導体メーカーの生産計画がどれだけ活発かに試験の受注が直結する。景気が半導体業界全体で沈めば、試験も装置販売も同時に細る。
この会社をどう読むか
Trio-Tech Internationalは、半導体そのものを作る会社ではない。出来上がった半導体が高温や振動に耐えて正しく動くかを検査し、シンガポールを中心にアジアで試験拠点を構えている。
試験の役務と、その試験に使う装置の販売を両輪にしており、2025年6月期の売上はこの二つの事業だけで全体の99.9%を占めた。ただし半導体業界の生産の波をそのまま受ける商売でもあり、同じ期の売上は前期比14%減の$36M程度にとどまっている。
バランスシート (要約)
資産 $41M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $34M(83%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$21M
- 固定資産$9M
- 流動負債$6M
- 長期借入金$684K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $36M
- 売上成長率
- −13.8%
- 粗利率
- 25.1%
- 営業利益率
- 0.7%
- 純利益率
- −0.1%
- ROE
- −0.1%
- ROIC
- 0.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $371K
- フリーCF
- −$596K
- 営業CFマージン
- 1.0%
- 現金ランウェイ
- 約18年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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