TULP
Bloomia Holdings前身の店頭広告事業を丸ごと売り、社名も業種も入れ替えて農業に移った経歴は珍しい。空輸した切り花より日持ちする国内水耕栽培という一点に、会社ごと賭け直した。
米国・オランダ・南アフリカの3拠点で球根から切り花を水耕栽培し、量販店へ卸す。2024年は9500万本超を育てた。米国では一握りの大手小売が売上の99%超を占める。
切り花は日持ちせず在庫が効かない。需要はバレンタイン、イースター、母の日に偏り、そこを外せば廃棄になる。売上のほぼ全部を数社の量販店に預けている以上、棚を1つ失う打撃は大きい。
2024年6月に前CEOが辞任したあと、取締役会は検討中だった非銀行融資事業を畳み、農業一本に絞り直した。米国の温室では自動化投資を続けて生産効率を上げている。
球根はオランダ、チリ、ニュージーランドから通年で仕入れ、南北半球の端境を埋めている。オランダの不作は仕入れ値に直結する。買収時に組んだ$18Mの期間融資の返済も続く。
この会社をどう読むか
上場している法人の正式名はLendway, Inc.で、その前はInsignia Systemsという店頭POP広告の会社だった。2023年8月に社名を変え、2024年2月にオランダのBloomia B.V.を$47.5Mで買収する。旧来の広告事業は$3.5Mで手放した。
買収は持株会社Tulp 24.1を通して行われ、Lendwayはその81.4%を握る。残りはBloomiaの経営者側が持つ。いまの実態はほぼ農業で、球根から育てた切り花を米国の量販店へ運ぶ。棚を握る数社に売上の99%超を預ける形は、広告会社だった頃の顧客集中をそのまま引き継いでいる。
バランスシート (要約)
資産 $100M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $10M(10%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$17M
- 固定資産$81M
- 流動負債$8M
- 長期借入金$39M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $38M
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- 17.2%
- 営業利益率
- −17.8%
- 純利益率
- −15.2%
- ROE
- −58.4%
- ROIC
- −11.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$4M
- フリーCF
- −$5M
- 営業CFマージン
- −10.7%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
TULP の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…