まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
引き金物質そのものではなく、その受け皿である受容体を止める設計を取っている。一つの薬で幅広い炎症性疾患に効かせられるかどうかが、この設計に賭けた狙いになる。
主力候補ベレキツグは、炎症の引き金となる体内物質TSLPの受容体を狙う抗体だ。同じ経路を狙う先発薬テゼペルマブが引き金物質そのものを狙うのに対し、一段上流でブロックする設計になっている。重いぜんそく、慢性副鼻腔炎、慢性閉塞性肺疾患の3つで臨床試験が進む。まだ薬を売る段階になく、開発費は増資でまかなっている。
試験で期待した効き目や安全性が出なければ、企業価値の大半が一度に失われる。対象とする炎症性疾患にはすでに複数の承認薬があり、そこへ割って入る競争は厳しい。収益がないため研究費は増資で賄うことになり、株式の希薄化は避けにくい。
2027年に予定する最終段階の試験へ資源を集中し、それを支える資金調達を最優先に置いている。売上がないため、還元より開発の継続が先に立つ。
進行中の試験が効き目と安全性を示せるかどうかが第一で、最終段階の試験を走らせるだけの資金を確保できるかがその次に来る。
資産 $354M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $340M(96%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…