URGN
UroGen Pharma新しい分子を探すのではなく、既にある薬をどこにどれだけ留めるかで価値を作る。水では1mLに0.5mgしか溶けないマイトマイシンが、このゲルなら8mgまで入る。
上部尿路がん向けのJelmytoと膀胱がん向けのZusduriという2つの承認薬を売る。薬効成分はマイトマイシンというジェネリックだが、独自のゲルに溶かすことで別の製品として承認を取っている。
承認を取っても、既存の術式を置き換えるには医師教育と販促に時間と金がかかる。保険償還が下がるか遅れれば、承認薬を持ったまま資金のほうが先に細る。増資による希薄化はその都度株主にのしかかる。
承認済み2剤を現場に浸透させることと、次の候補UGN-501を進めることに人と金を振り分けている。泌尿器のがんという狭い領域から外に出ず、送達技術を単一事業で深めるやり方を続けている。
手術に慣れた泌尿器科医が処方に切り替えてくれるかどうかで売上の伸び方が変わる。保険の支払い水準がもう一つの前提で、研究開発と主要な操業をイスラエルに置いているため現地の情勢も操業に関わる。
この会社をどう読むか
マイトマイシンという抗がん剤は、何十年も前からある安価なジェネリックだ。UroGen Pharmaが価値を作っているのはその分子ではなく、体温で液体からゲルに変わる素材に溶かし、患部に留めておく送達の設計のほうにある。
水に溶かした従来の投与だと患部にとどまる時間は5分ほどだが、このゲルなら6時間ほどに延びる。留まる時間と入れられる量が変われば別の治療になる、という一点に会社の価値がすべて乗っている。
バランスシート (要約)
資産 $200M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$111M
- 他の流動資産$75M
- 固定資産$14M
- 流動負債$46M
- 長期借入金$122M
この判定で見た指標: 自己資本比率・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $110M
- 売上成長率
- 21.4%
- 粗利率
- 88.7%
- 営業利益率
- −113.7%
- 純利益率
- −139.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$162M
- フリーCF
- −$163M
- 営業CFマージン
- −148.0%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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