UROY
Uranium Royalty採掘会社が背負う操業コストも事故リスクも引き受けず、権利料と現物保有だけで相場に賭ける身軽さがこの会社の輪郭。その代わり、収益の出方は鉱山側の生産進捗と相場任せになる。
ユタ州の San Rafael やサウスダコタ州の Dewey-Burdock など複数の鉱区にロイヤルティを持ち、鉱山会社が生産すれば収入が入る。条件は案件ごとに違い、2%程度の固定料率もあれば、生産量に応じて上がる可変料率もある。同時にU3O8の現物を平均取得単価59.73ドル/ポンドで買い集めており、相場が上がれば保有分の含み益も膨らむ。鉱山の採掘コストや操業リスクは運営する鉱山会社側が負う。
保有する権利の多くはまだ生産前の鉱区にかかっており、ロイヤルティ収入として実際に入ってくる額はまだ限られる。収益の柱は現物ウランの含み損益に近く、相場が下がれば保有資産の評価が直接目減りする。原子力政策への逆風が出れば需要見通しごと揺らぐ。
入ってきた資金は還元せず、鉱区ロイヤルティの買い増しと現物ウランの積み増しに回し続ける。2023年7月にトロント証券取引所の本則市場へ格上げされて以降、公募増資と随時株式発行の枠を使って買い増しの原資を確保してきた。
ウラン現物相場の水準と、権利を持つ各鉱区が実際に生産段階へ進むかに懸かる。新しい権利や現物の買い増しは、株式発行や公募増資で賄ってきた実績がある。
この会社をどう読むか
ウランを1ポンド59.73ドルで買い、倉庫に置いたまま抱え続ける。Uranium Royalty がやっていることの半分はこれだ。残り半分は、他社が掘る鉱山から生産量に応じた料率を受け取る権利を買い集めることにある。
権利を持つのはユタ州の San Rafael やサウスダコタ州の Dewey-Burdock などだが、その大半はまだ生産の始まっていない鉱区にかかっている。現物のほうは230万ポンド超。操業の事故も採掘コストも負わない身軽さの裏で、実質は倉庫のウランの値動きがそのまま損益になる構図だ。
バランスシート (要約)
資産 $373M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $313M(84%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$242M
- 他の流動資産$87M
- 固定資産$44M
- 流動負債$55M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $187M
- 売上成長率
- 1566.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 25.9%
- 純利益率
- 21.5%
- ROE
- 12.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $178M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 95.5%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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