VBIO
Valion Bio自前の研究から生まれた薬ではなく、40件超の試験と$140Mの開発資金がすでに積まれた候補を丸ごと引き受けた点が変わっている。うち$35.6Mは国防総省やNASA、NIHからの非希薄化資金で、公的資金で育った候補を民間が引き取る形になっている。
売上を生む事業はいま実質的に無い。2025年にStatera BiopharmaからEntolimodの独占ライセンスを取り込み、消費者向けのClearUP事業は畳む方向へ切り替えた。収入は承認後の話で、それまでは開発費を出し続ける側に回る。
大量に放射線を浴びた際の急性障害は人でわざと試せない領域で、動物での成績と製造の再現性だけで承認を取りにいくしかない。ClearUP事業の撤退にも約$347Kの費用がかかり、旧事業の後始末と新事業の立ち上げが同時に走っている。
取締役会がClearUP事業の縮小を決め、開発資源をEntolimodとEntolastaの2候補に寄せた。放射線障害だけでなく好中球減少症などのがん支持療法へもライセンスを広げ、複数の適応で価値を測ろうとしている。
Entolimodの製造工程を承認申請に堪える水準まで固められるかに懸かる。FDAはこの候補にファストトラックと希少疾病用医薬品の指定を与えており、その扱いを保てるかどうかも開発の速さを決める。
この会社をどう読むか
Valion Bioは、もとはTivic Healthという社名で、副鼻腔の詰まりを和らげる家庭用の電気刺激デバイスを売っていた。いま同じ器の中身は、放射線を大量に浴びた人を助ける薬の開発に入れ替わっている。
Statera Biopharmaから独占ライセンスで受け取ったEntolimodは、すでに40件超の試験を経た候補で、この会社が新たに発明したものではない。だから見るべきは研究の独創性ではなく、承認申請に必要な製造工程を期限内に固められるかどうかになる。
バランスシート (要約)
資産 $32M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $17M(53%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$13M
- 他の流動資産$361K
- 固定資産$19M
- 流動負債$646K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −52.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$7M
- フリーCF
- −$7M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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