
VCEL
Vericel患者自身の細胞を使い、膝の軟骨や重いやけどという有効な治療の乏しかった領域で、承認済みの細胞治療を持つ点が最大の強み。開発段階の多くのバイオと違い、すでに黒字を出している実在の事業になる。培養から移植までの専門性が参入の壁になり、細胞治療を商業化した数少ない会社の立ち位置にいる。
患者自身から採った細胞を培養して移植し、膝の軟骨の損傷を修復する治療と、重いやけどの患者の皮膚を再生する治療が収益の柱。すでに当局の承認を得て販売しており、整形外科や熱傷の専門医を通じて使われる。多くの開発段階のバイオと違い、承認薬を持ち黒字を出している。治療の件数と、専門病院への普及で稼ぐ構造になっている。
細胞の培養は手間と費用がかかり、需要が急増しても供給が追いつかない制約がある。承認済みとはいえ用途が限られ、新しい用途の開拓に失敗すれば成長が頭打ちになる。重いやけどの治療は件数が天候や事故に左右され読みにくい。代替の治療法や、保険の適用条件の変化も需要を揺らす。
配当を出さず、現金を培養の能力の増強と専門医への普及、新しい用途の開発に充てる経営。承認済みの治療の販売を着実に伸ばすことを土台に置く。培養の制約を解く設備投資と、適応の拡大で成長の幅を作る方針が特徴になっている。
治療の普及と、専門医の採用、保険の適用に依存する。膝の軟骨やけがの治療を整形外科医が採用し続けるか、重いやけどの治療の件数が保たれるか、保険でカバーされて患者が使いやすいか、そして新しい用途や製品で成長を続けられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $488M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $355M(73%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$100M
- 他の流動資産$147M
- 固定資産$241M
- 流動負債$49M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $276M
- 売上成長率
- 16.5%
- 粗利率
- 74.4%
- 営業利益率
- 4.0%
- 純利益率
- 6.0%
- ROE
- 4.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $52M
- フリーCF
- $25M
- 営業CFマージン
- 18.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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