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先進国を避け、通信の伸びしろが大きい5カ国だけに的を絞る。通信網は借りて軽くしながら、その上に決済や娯楽を積んで稼ぎを厚くする発想は、地域を広く構える通信会社とは逆を向いている。

成長ドライバー

バングラデシュ、カザフスタン、パキスタン、ウクライナ、ウズベキスタンの5カ国で、JazzやKyivstarといった現地ブランドを通じて携帯通信を売る。あわせて決済や健康、娯楽といったデジタルの役務も束ね、通信料以外の稼ぎ口を広げようとしている。この5カ国で世界人口の6%超を占める。

リスク

事業を置く国の多くが通貨安や政情不安を抱えやすく、現地通貨が急落すればドル建ての収入は目減りする。ウクライナでは戦時下の通信網という特有の危うさも背負う。アルジェリア、ロシア、キルギスの事業は近年いずれも手放した。

経営の癖

株主への配当より身軽さを優先し、本社機能をアムステルダムからドバイのDIFCへ移した。ウクライナ事業のKyivstarは特別買収目的会社との統合を経て、2025年に別会社として上場させている。

読みの軸

各国での契約数と一人あたりの利用額に加え、それぞれの通貨と政情の安定に依存する。基地局などの設備を自社で持たず貸し手から借りる身軽な運営への転換も進めており、その進み具合が採算を左右する。

この会社をどう読むか

VEONの前身は1992年創業のロシアの通信会社ヴィンペルコムで、いまもロシアと結びつけて見られやすい。だがそのロシア事業は2023年に売却済みで、いまのVEONは5カ国だけに的を絞った別の会社だ。

バングラデシュ、カザフスタン、パキスタン、ウクライナ、ウズベキスタンという顔ぶれは、通信の伸びしろがまだ残る市場を選んで残した結果である。基地局を自社で抱えず借り手に回る運営と、通信網の上に決済や娯楽を積み増す発想は、旧ソ連圏の巨大通信会社だった過去からの転身そのものだ。

財務データ

この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。

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文・sodate 編集部最終更新 出典: SEC EDGAR — VEON の提出書類
sodate は米国株を推奨するためのサイトではありません。情報は参考値を含み、投資判断はご自身の責任で行ってください。