
VERU
Veru減量薬そのものを作るのではなく、減量の副作用として起きる筋肉の喪失を埋める側に回った。収益源だった避妊具事業を手放してまで、その一点に資源を寄せている。
開発の柱は経口薬エノボサーム。GLP-1受容体作動薬で減量するとき、脂肪だけを落として筋肉を残す方向へ働き、体組成と身体機能の改善を狙う。もう一つのサビザブリンは動脈硬化の炎症向け。承認前で製品売上はない。
後期試験が有効性や安全性を示せなければ、パイプラインの価値の大半が消える。GLP-1に伴う筋肉減少は大手製薬も狙う領域で競争は激しい。承認までは増資による希薄化が続き、2025年8月には1対10の株式併合も実施している。
1971年の特殊化学品会社から、避妊具専業、バイオ医薬品と、事業の中身を何度も入れ替えて生き延びてきた。いまは製品を持たない開発会社として、資金と時間を一つの候補に集中させている。
エノボサームの後期試験がどう出るか、その一点で会社の値打ちが決まる。製品収入がないため、試験と組織を回す資金は増資に頼る。
この会社をどう読むか
Veruの前身は1971年設立のWisconsin Pharmacalという特殊化学品と日用品の会社だった。1996年に女性用コンドームの世界権利を取得して他の事業を手放し、2016年の買収でバイオ医薬品企業へ、2017年に現在の社名へと姿を変えた。
極めつけは2024年12月、長年の収益源だったFC2避妊具事業そのものを売ったことだ。いまは製品売上を持たない臨床段階の会社として、GLP-1減量薬で落ちる筋肉を守る薬エノボサームの試験結果に社運を預けている。2025年8月の1対10株式併合は、その資金繰りの薄さを映している。
バランスシート (要約)
資産 $30M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $18M(61%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$16M
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$11M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −124.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$30M
- フリーCF
- −$30M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
VERU の掲示板
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