VLRS
Volaris飛行機に乗ったことのない層を運賃で引き込む前提に、機材と運航の設計が合わせてある。大手が既存の乗客を奪い合うのに対し、こちらは市場そのものを広げる側に回る。
座席の運賃を極限まで下げたうえで、座席指定や手荷物、機内販売といった追加の料金で利幅を作る。運賃の安さで需要そのものを掘り起こし、座席を埋めきることが前提の商売になる。
燃料が急騰すれば、薄い利幅は直に削られる。景気が冷えると、運賃で引き込んだ乗客はそのままバスへ戻ってしまう。2023年12月に運航を始めた国営の新会社が路線を広げれば、価格の余地はさらに狭まる。
経営資源は燃料効率と機材の稼働に集中し、単位費用をどこまで下げられるかで評価が決まる。株主への還元より、運賃を下げ続けるための費用構造の維持を優先する構えを崩さない。
メキシコ国内と中米・米国を結ぶ路線の旅客需要、そして燃料の価格に依存する。燃料は最大の営業費用で、総営業費用に占める比率は2023年の38%から2024年33%、2025年31%と下がってきた。
この会社をどう読むか
メキシコシティに本社を置き、米国にはADRの形で上場しているVolarisの利益は、燃料の値段にほとんど素直に連動する。総営業費用に占める燃料の比率は2023年の38%から2025年には31%まで下がったが、この程度の差が利益を動かすほど、超低コスト航空の利幅はもともと薄い。
運賃を切り詰め、座席指定や手荷物の料金で稼ぐ仕組みは他の格安航空と同じだ。違うのは競争相手で、Volarisが客を奪う先は主に他社の便ではなく長距離バスであり、そこへ2023年末から国営の新会社も加わった。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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