まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
多くの臨床段階の会社が世界初の薬を狙うのに対し、この会社は既承認の先行薬に対して、抗体の効きの完全さや皮下注射での投与の手軽さという2つの切り口で挑む。同じ標的を狙いながら、後発ならではの改良で市場に食い込もうとする構えだ。
いまはまだ製品を売っておらず、抗体候補の開発と承認取得が事業のすべて。点滴で使う主力候補は、後期の2つの試験でいずれも主要評価項目を達成した。2025年10月には米当局へ承認申請を出し、優先審査の対象になっている。並行して、投与の回数を減らし自宅での自己注射も見据えた皮下注射用の候補も開発を進めている。
後期試験の結果が良好でも、承認の可否や審査の時期は当局の判断次第で崩れうる。先行薬が市場に定着しているため、承認が得られても医師や保険者の処方の切り替えは容易ではなく、収益がない中で研究費を増資で賄う株式の希薄化も続く。
収益化前のため配当はなく、点滴用の主力候補の承認取得と皮下注射用候補の試験完遂に資金を集中させている。承認後の販売体制づくりも並行して進めている。
収益化の前提は、点滴用の主力候補について米当局から承認を得られるかどうかにある。同じ的を狙う先行薬がすでに市場を押さえているため、効き目や投与の手軽さでどれだけ差をつけられるかも、承認後の販売の行方を左右する。
資産 $899M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $722M(80%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…