WETH
Wetouch Technologyスマートフォンのような小さな画面ではなく、金融端末やゲーム機、車載機器といった過酷な環境で使われる中大型の画面に絞り込んでいる。4種類の構造を使い分けて用途ごとに設計を変えられる幅も、汎用画面のメーカーにはない強み。
四川省の子会社Sichuan Vtouchが、7インチから42インチの中大型タッチパネルを作り、金融端末や車載機器、ゲーム機、医療機器向けに売る。ガラスとガラス、ガラスとフィルムなど4種類の構造を使い分けて用途に合わせる。2025年の売上は約4510万ドルで、中国国内が7割弱、残りを台湾や韓国、ドイツなどへの輸出が占める。
タッチパネル業界は価格競争が激しく、利幅を削られやすい。特定の大口顧客や用途に売上が偏れば、その相手の都合に業績が振られる。中国企業としての米国上場である以上、両国の規制や貿易摩擦の余波も避けて通れない。
2020年に殻を買って上場した経緯どおり、稼いだ金は配当ではなく四川の生産設備と品質認証の維持に向かう。ISO9001や環境の認証を取り続けることを、産業用途で選ばれ続けるための条件と位置づけている。
中国国内の産業機械や車載機器の生産の勢いと、海外顧客の受注状況の両方に業績が連動する。国内が7割弱を占めるため中国の設備投資の波が最も重く効き、輸出向けの伸びがその波をどれだけ和らげるかが鍵になる。
この会社をどう読むか
この会社の器は、1992年にネバダ州でできたGulf West Investment Propertiesという休眠会社だった。長く事業がなく、2019年には裁判所が管財人を立てたほどだ。その空の器が2020年に中国四川省のタッチパネルメーカーと株式交換し、名前もコードもWetouchに変わった。
生まれの経緯は逆さ合併という技術的なものだが、中身は四川省の工場で作る中大型タッチパネルの実業だ。金融端末やゲーム機など、スマートフォンとは違う過酷な環境向けに的を絞り、中国国内と輸出の両方で売上を積み上げている。
バランスシート (要約)
資産 $141M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $137M(98%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$118M
- 他の流動資産$8M
- 固定資産$15M
- 流動負債$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $45M
- 売上成長率
- 6.8%
- 粗利率
- 31.8%
- 営業利益率
- 22.1%
- 純利益率
- 15.9%
- ROE
- 5.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $7M
- フリーCF
- $7M
- 営業CFマージン
- 16.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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