安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
二百年を超える歴史でためた膨大な学術論文と専門知識の蓄積が最大の強み。研究者が投稿し引用する場として欠かせず、新規参入では容易に積めない。論文誌に加えて専門書や技能教育まで備え、知識を売る老舗として研究と学びの現場に深く食い込む立ち位置にいる。
大学や研究機関に、学術の論文誌をまとめて読める権利を定期契約で売るのが収益の柱。世界中の研究者が論文を投稿し読むため、いったん契約に組み込まれると外されにくい。加えて、専門書や教科書の販売、企業や個人向けの技能を学ぶ教材や研修でも稼ぐ。長年ためた論文と専門知識の蓄積を、繰り返し使ってもらう構造になっている。
論文を誰でも無料で読めるようにする流れが広がれば、購読料を取る仕組みが揺らぐ。研究機関の予算削減は契約の解約を招く。人工知能が論文の要約や検索を肩代わりすれば、出版社を通さない利用が増える恐れがある。教科書や教材の事業は、電子化や中古の流通で値崩れしやすい。
配当を長く続けながら、論文誌の定期契約という安定収益を土台に据える経営。電子化を進め、採算の悪い事業を整理する。人工知能に論文の蓄積を提供して新たな収益にする取り組みなど、知識の資産を活かす方針が特徴になっている。
研究機関の予算と、論文誌の契約、人工知能の影響に依存する。大学や研究機関が論文誌の購読予算を保つか、定期契約をつなぎ留められるか、誰でも論文を読める流れにどう対応するか、そして人工知能が論文の蓄積をどう価値に変える、あるいは脅かすかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $2.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $848M(33%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
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