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Warner Music Group2011年にAccess Industriesが買収してニューヨーク証券取引所から一度上場廃止にし、2020年にナスダックへ再上場させた経緯を持つ。再上場後もAccessがクラスB株を全て保有し、議決権の98%を握る「支配会社」であり続けている点が他の大手音楽会社と一線を画す。
録音した楽曲の権利を持つレコーデッド・ミュージック事業と、作詞作曲の権利を管理するミュージック・パブリッシング事業の二つの事業。収入の中心は、定額制の音楽配信サービスから楽曲の再生回数に応じて受け取る使用料で、これにレコードの販売や映像・広告での楽曲使用料が加わる。
定額制の配信サービスを運営する側が価格や条件の主導権を握りやすく、契約更改のたびに交渉力が試される。生成AIが楽曲を無断で学習し似た曲を吐き出せるようになれば、カタログという資産そのものの価値が揺らぐ。
配当を出しながらも、経営の実権はAccess Industries側にある。楽曲カタログの拡充とアーティスト獲得への投資、配信各社との使用料交渉を通じて権利の価値を守る運営が続く。
配信各社との使用料の取り決めをどこまで有利に保てるか、人気アーティストと楽曲カタログを手元に引き止め続けられるか。この二点で収入の厚みが変わる。
この会社をどう読むか
Warner Music Groupは上場企業だが、株を買っても経営には口を出せない会社だ。
2020年のナスダック再上場で売り出されたのは、Access Industriesが持っていた株の一部にすぎない。Accessは今もクラスB株を全て握り、議決権では約98%、経済的な持ち分では約72%を占める。会社の実体はユニバーサルやソニーと並ぶ世界三大音楽会社の一角で、膨大な楽曲カタログを配信各社に貸し出して使用料を得ている。
バランスシート (要約)
資産 $9.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $647M(7%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$532M
- 他の流動資産$2.2B
- 固定資産$7.1B
- 流動負債$4.2B
- 長期借入金$4.1B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.7B
- 売上成長率
- 4.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 10.3%
- 純利益率
- 5.4%
- ROE
- 56.4%
- ROIC
- 11.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $678M
- フリーCF
- $539M
- 営業CFマージン
- 10.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $383M
- 配当性向
- 104.9%
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