
WSFS
WSFS Financial法人信託の世界的な集積地であるデラウェア州で、二百年近い歴史と最大級の独立信託を持つ点が強み。信託の手数料は貸出と違って資本を食わず、利益の質を高める。地銀の顔と信託専門会社の顔を併せ持つ、構造的に手数料の厚い銀行という立ち位置にいる。
デラウェア州とフィラデルフィア圏での貸出と預金の利ざやが収益の土台になる。特徴は信託事業の厚みで、法人設立の集まる州の地の利を生かし、証券化や社債の管理受託、富裕層の資産管理から手数料を稼ぐ。買収で地盤と信託の両方を広げてきた。金利に左右される利ざやと、市況に強い手数料の二つの事業で稼ぐ構造になっている。
景気後退による貸し倒れの増加は、地銀の宿命として利益を直撃する。商業用不動産向けの貸出は市況悪化の影響を受けやすい。信託の手数料は資本市場の凍結で案件ごと細る。買収を重ねた歴史は、統合の失敗や文化の摩擦という火種も抱える。
配当と自社株買いで還元しつつ、信託と資産管理の人材と買収に投資する経営。貸出は地域密着の審査規律を守り、手数料事業の比率を高めて金利依存を下げる。二百年の看板を信用の核に据える方針が特徴になっている。
地域経済と、信託受託の拡大、利ざやの維持に依存する。フィラデルフィア圏の企業と家計が健全か、法人設立と証券化の市場が信託の受託を生み続けるか、低コストの預金基盤を守れるか、そして買収した銀行と信託会社の統合が実を結ぶかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $21.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.7B(13%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$1.7B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 10.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $220M
- フリーCF
- $214M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $37M
- 配当性向
- 12.9%
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