
XIFR
XPLR Infrastructure同じ器が、二度まったく違う使われ方をしている。かつては大手電力の傘下で高い分配金を配る仕組みだったが、いまはその分配を止めて借金を減らすための器になった。高利回りの公益株を探して来た投資家には、別物になったと言ってよい。
各地の風力・太陽光・蓄電池の発電設備から出る電気を、電力会社などへ長期契約で売る。ただし設備を束ねる子会社XPLR OpCoの持ち分は51.2%をNextEra側が握っており、利益のその分はそちらへ回る。長期契約のおかげで値動きの振れは小さいが、発電量そのものは四半期ごとに揺れる。
2025年1月、取締役会は現金を手元に残す方針へ転換し、普通株主への分配を止めた。配当目当てで持っていた株主には打撃で、再開の時期も約束されていない。金利が高止まりすれば借り換えの費用がかさみ、立て直しはさらに遅れる。
止めた分配金の現金は、借金の返済と設備の維持に充てる方針。NextEra側のNEE Managementが受け取るIDRという報酬も2023年5月の契約変更で止まっており、その間は手元に残る現金が厚くなる。
収入は風と日射しだいで、計画どおり発電できた四半期とそうでない四半期の差が出る。既存の売電契約が満期まで残るかも読みの前提になる。そのうえで、金利が落ち着いて借金を無理なく借り換えられるかが、立て直しの進み方を分ける。
この会社をどう読むか
XPLR Infrastructureという社名は2025年からのもので、それ以前はNextEra Energy Partnersと名乗っていた。大手電力の傘下で、風力・太陽光・蓄電池の発電設備を長期契約で売電する高利回りの器として作られた会社である。
その器がいま、分配金を止めて借金を減らす側へ回っている。NEE Management向けのIDR報酬も2023年から止まったままで、二つの支払いを凍らせて現金を溜めている状態だ。この二つの停止がいつ解けるかが、株主にとっての最大の関心事になる。
バランスシート (要約)
資産 $19.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $10.9B(56%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約4年分
- 現金・現金同等物$960M
- 他の流動資産$462M
- 固定資産$18.2B
- 流動負債$1.6B
- 長期借入金$5.4B
- 短期借入金$762M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- −3.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −15.7%
- 純利益率
- −2.4%
- ROE
- −0.3%
- ROIC
- −0.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $739M
- フリーCF
- −$219M
- 営業CFマージン
- 62.2%
- 現金ランウェイ
- 約4年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
XIFR の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…