XTLB
XTL Biopharmaceuticals開発に行き詰まったバイオ企業の多くが解散か身売りを選ぶなか、この会社は事業そのものを別業種へ載せ替えた。自己免疫疾患の候補hCDR1は2025年3月、カナダのBiossil社へロイヤリティ無しの独占サブライセンスとして手放している。
2024年8月に買収した子会社The Social Proxyが唯一の稼ぎ手で、自前の機器で動く5Gと4Gのモバイル回線を企業へ貸し出す。借りた企業はその回線を通じ、AIの学習用や事業分析用のデータをウェブから集める。
主力を丸ごと入れ替えた直後で、新事業の実績はまだ薄い。ウェブからのデータ収集はプライバシー規制の強化で商売の枠組みごと狭まりうるうえ、戻る先だった創薬パイプラインはもう手元にない。
買収の3か月後には旧株主と和解し、対価として渡す株数とワラントを約3分の2まで減らす修正を入れた。医薬品開発の人員も費用も抱えず、買った通信事業の運営だけに経営資源を置いている。
The Social ProxyがAI企業やデータ分析企業から回線契約をどれだけ積めるかが、そのまま売上になる。サーバーを置く米国、ドイツ、オーストリア、英国、イスラエルの各地で、GDPRなどの規制に触れずに運用を続けられることも欠かせない。
この会社をどう読むか
社名にBiopharmaceuticalsの文字が残っているが、XTLがいま売っているのは薬ではなく回線だ。自己免疫疾患の候補薬hCDR1は2025年3月にカナダのBiossil社へ独占サブライセンスとして渡し、創薬からは事実上退いた。
代わりに稼ぐのは、2024年に買ったThe Social Proxyという子会社である。自前の機器で動く5Gと4Gのモバイル回線を、AIの学習データを集めたい企業へ貸す商売で、サーバーは米国、欧州、イスラエルに散らしている。看板と中身がずれたまま、規制の風向き一つで景色が変わる事業を育てている最中だ。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
XTLB の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…