ZURA
Zura BioチブリズマブはIL-17AとBAFFという二つの炎症信号を一つの抗体で同時に抑える設計で、単一の標的を狙う既存薬とは仕組みから違う。自前の研究所を持たず、他社の初期データを読む力で品揃えを作った成り立ちも珍しい。
承認された薬はまだ一つもなく、将来の承認と提携料だけが収入源になる。いま資金が向かう先は、主力候補チブリズマブの二本のグローバルPhase 2試験にほぼ集約されている。
Phase 2で効き目が示せなければ、導入時に払った対価ごとパイプラインの値打ちが消える。残るクレバンキツグとトルドキマブは他社が行った初期試験のデータしかなく、代役は務まりにくい。収入がないため資金は増資に頼り、株式の希薄化が続く。
限られた現金をどこに寄せるかの判断が、経営の中身のほとんどを占める。導入済みの残り二候補は当面動かさず、主力の結果が出るまで手元を厚く保つ側に振っている。
化膿性汗腺炎を対象とするTibuSHIELDと、全身性強皮症を対象とするTibuSUREの結果に企業価値の大半がぶら下がる。試験費用も製造費も外部からの資金調達で賄っている。
この会社をどう読むか
Zura Bio のパイプラインには、自社の研究室から生まれたものが一つもない。三つの抗体薬候補はすべて他社から導入したもので、この会社が持っているのは発見力ではなく見極めの目だ。
主力のチブリズマブは、IL-17AとBAFFという二つの炎症信号を一つの分子でまとめて抑える。これを化膿性汗腺炎と全身性強皮症という二つの病気で確かめるPhase 2試験が走っており、残る二候補は他社時代の初期データのまま止まっている。承認薬がない以上、この二本の結果が出るまで資金を持たせられるかどうかが、そのまま会社の寿命になる。
バランスシート (要約)
資産 $114M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $102M(89%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$109M
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$2M
- 流動負債$12M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −67.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$65M
- フリーCF
- −$65M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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