ADCT
ADC Therapeutics毒素はAstraZenecaから導入したPBD二量体で、これを抗体につないでCD19を持つ細胞だけに届ける。開発専業の多くと違い、承認薬の売上とSobiからのロイヤルティが次の開発費の一部を賄い始めている。
収入の柱は、CD19を持つ血液がんの細胞に強力な毒素を運ぶ抗体薬ZYNLONTAで、再発した患者向けに米国で自社販売している。米国など一部を除く地域はSobiに販売を任せ、2025年はその一時金とロイヤルティで$7.8Mを得た。
承認薬を持ちながら2025年の研究開発費は$104Mに達し、まだ赤字が続いている。2024年には候補ADCT-601の開発を打ち切っており、パイプラインの間引きは一度で終わる話ではない。
本社はスイスのローザンヌ、商業活動の軸足は米国ニュージャージーという分かれた体制を取る。2025年には開発候補を絞る再編を行い、そこで浮いた資金をZYNLONTAの適応拡大に寄せている。
米国での処方が伸び続けるかと、Sobiが担う地域の売上がどこまで育つかに収入が連動する。より早い段階の血液がんへ適応を広げる試験の結果次第で、この薬の使われ方の裾野が変わる。
この会社をどう読むか
承認薬を一つ持ったバイオが次に迫られるのは、世界中に自前の営業を置くかどうかという選択だ。ADC Therapeuticsはそこで、米国だけを自分で売ると決めた。
米国外の販売はSobiに委ね、達成金とロイヤルティで受け取る形にした。2025年のライセンス収入$7.8Mのうち$5Mはカナダでの条件付き承認に伴う一時金で、託す国を分けた分だけ資金を適応拡大に回せている。
バランスシート (要約)
資産 $323M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$261M
- 他の流動資産$45M
- 固定資産$17M
- 流動負債$70M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $81M
- 売上成長率
- 14.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −149.3%
- 純利益率
- −175.3%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$141M
- フリーCF
- −$141M
- 営業CFマージン
- −173.5%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ADCT の掲示板
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