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Alset Inc一つの事業に絞らず、住宅開発を足場にして複数の上場企業に数十%ずつ出資する組み立ては、持株会社というより投資会社の性格に近い。賃貸住宅の132戸のうち約96戸に太陽光パネルと蓄電池を入れるなど、実業側にも独自の色を出している。
テキサス州ヒューストン近郊での住宅開発と、132戸の戸建て賃貸の運営が実業の土台になる。これをシンガポール証券取引所に上場する85.8%出資の子会社Alset Internationalを通じて手がける。その外側でDSSに43.6%、Sharing Services Globalに29.0%といった持分を保有し、その評価の増減も業績に映る。
住宅開発という実業に、数十%ずつ出資する複数の会社が重なるため、外から中身が見通しにくい。金利が上がれば開発の採算に直接響き、出資先の一社が崩れれば持分の評価がそのまま損益に落ちる。関係の深い会社同士の取引が続く点も、利益相反として問われやすい。
創業者で会長を兼ねる最高経営責任者を含む二人の共同CEOが、四つの事業区分の資源配分と業績評価を担う。稼いだものは還元に回さず、出資先の価値を引き出す方向に向かう。
ヒューストンの住宅需給が実業側を動かし、出資先各社の株価と業績が投資側を動かす。二つの動きが別々の理由で揺れるため、どちらか一方だけを見ても数字の説明がつかない。
この会社をどう読むか
Alset Inc は、テキサス州ヒューストンの近郊で住宅を開発し、132戸の戸建てを賃貸に回す不動産会社として登記されている。だが決算の中身を開くと、住宅は土台の一つにすぎないことが分かる。
実業はシンガポール上場のAlset Internationalを通じて動かす。その外側にはDSSやSharing Services Globalなど、数十%ずつ持つ会社が並ぶ。住宅市場の動きと、出資先各社の株価や業績が、別々の経路で同じ損益計算書に流れ込む。この二重の入り口を知らずに数字だけ追うと、増減の理由が読めなくなる。
バランスシート (要約)
資産 $137M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $121M(89%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約4年分
- 現金・現金同等物$25M
- 他の流動資産$20M
- 固定資産$91M
- 流動負債$6M
- 長期借入金$659K
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4M
- 売上成長率
- −78.8%
- 粗利率
- 27.9%
- 営業利益率
- −338.9%
- 純利益率
- —
- ROE
- −39.2%
- ROIC
- −9.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$6M
- フリーCF
- −$6M
- 営業CFマージン
- −132.6%
- 現金ランウェイ
- 約4年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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