
AEMD
Aethlon Medical血液透析に似た体外循環の技術を、毒素の除去ではなく病原体やがん由来の粒子の除去に転用する発想が他の医療機器メーカーと一線を画す。薬剤ではなく物理的な吸着という手段を選んでいる点も珍しい。
主力の装置Hemopurifierは、患者の血液を体外の専用フィルターに通し、表面に糖鎖を持つ粒子、つまりウイルスやがん由来の微小な粒だけを選んで吸着する。38人に164回の施術を行った過去の臨床研究で安全に使えたことは確認されているが、直近の2期は売上がゼロで、製品としての収入はまだ立っていない。
臨床試験で狙った反応が出なければ、装置の価値を裏づける根拠を失う。売上ゼロの期間が長く、必要な資金は増資でまかなうほかないため、次の調達の条件次第では既存株主の持ち分がさらに目減りする。
社員数を絞った小さな組織で、現金の使い道を臨床試験と規制対応にほぼ限っている。工場も販売網も自前では持たず、装置一本の開発をどこまで前に進められるかに経営資源を寄せる。
オーストラリアに置いた子会社で、キイトルーダなどの免疫治療が効ききらない固形がんの患者を対象に、安全性と適切な使用量を探る初期試験を進めている。この試験で手応えが出るかどうかと、増資を続けられるかが、開発の速度をそのまま決める。
この会社をどう読むか
Aethlon Medicalは医療機器の会社と名乗るが、売っている製品はまだ何もない。開発中の主力装置Hemopurifierは、腎臓透析の技術を土台に、血液を体外の専用フィルターに通し、ウイルスやがん細胞が放つ微小な粒子だけを吸着して取り除く。
がん治療と感染症治療という一見別々の分野に、同じ吸着の仕組みで挑む点がこの会社の性格を表す。FDAからは画期的医療機器の指定を二つ受けているが、これは開発を速めるための枠組みであって承認そのものではない。人での安全性のデータはあっても収入は影も形もなく、現金が尽きる前に試験を前へ進められるかという一点に、すべてが集約されている。
バランスシート (要約)
資産 $6M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5M(77%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$5M
- 他の流動資産$543K
- 固定資産$764K
- 流動負債$1M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −146.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$7M
- フリーCF
- −$7M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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