AGEN
Agenus一つのブレーキを外す薬が主流の中で、この会社は二つを同時に外す組み合わせに賭けている。効きにくいと分かっている的をあえて選び、単剤では届かない層を取りにいく設計だ。
収益はまだほとんど立っていない。核となるのは、免疫細胞にかかる別々のブレーキをそれぞれ外す二つの抗体で、これを併せて使い、単剤では届かなかった患者に効果が及ぶかを試している。承認まで進めば、薬の販売と提携の対価が収入になる。
後期の試験で狙った効果が出なければ、積み上げた開発費が一度に無駄になる。的にしている大腸がんは免疫療法が通用しにくい難所で、巨大製薬会社もひしめく激戦区でもある。資金を増資に頼るほど、既存株主の取り分は薄くなる。
研究開発と当局対応に資源を寄せ、提携や増資で資金をつなぎながら二剤併用の試験を前へ進める。承認までの長い赤字を織り込んだ運びを取る。
二剤を併せた治療が、狙う大腸がんの患者で効果を示せるかにほぼすべてがかかる。そこへ至るまでの資金を、提携先からの一時金や増資でつなげるかどうかも、同じ重さを持つ。
この会社をどう読むか
大腸がんの多くは、免疫のブレーキを外す薬がほとんど効かないタイプだとされてきた。Agenusが正面から狙っているのは、その効かないはずの領域だ。
使うのは、免疫細胞にかかる別々のブレーキをそれぞれ外す二つの抗体で、これを併せて投与する。承認薬はまだなく、この一手が効くかどうかが会社の価値をほぼ決める。難しいと分かっている的を選んだぶん、結果の白黒もはっきり出やすい。
バランスシート (要約)
資産 $227M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$130M
- 固定資産$93M
- 流動負債$323M
- 短期借入金$45M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $114M
- 売上成長率
- 10.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −17.7%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$77M
- フリーCF
- −$77M
- 営業CFマージン
- −67.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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