財務データが揃わず、性格の分類はしていない
天候と相場に業績が振れる南米農業株という枠に収まらず、支配株主がステーブルコイン発行元のテザーであるという点が他に類を見ない。肥料事業への参入で穀物生産から投入資材まで垂直統合を広げる動きも独特。
大豆やトウモロコシ、米といった穀物の生産に加え、自前のサトウキビから砂糖とエタノール、発電までを一貫して手がけ、乳製品も作る。2025年12月には尿素・アンモニア大手Profertilの株式をNutrienとYPFから買い取り、9割を握った。肥料という4つ目の柱がここで加わっている。
農業である以上、干ばつや大雨で一年の収穫が崩れるリスクは常につきまとう。アルゼンチンに事業が集中しており、通貨の急落や物価高の影響を直接受ける。テザーが70%超を握る資本構成は、一般株主にとって議決権の実質的な発言力が薄いという性格も伴う。
穀物・砂糖・乳製品に肥料を継ぎ足して、投入資材から出荷まで自前で押さえる方向に舵を切っている。2025年3月にテザーが公開買付けを始め、同年8月までの市場内買い増しで7割超を握った経緯がある以上、今後の経営判断はテザーの意向を色濃く映しやすい。
収穫量を決める天候、穀物や砂糖の国際相場、そしてアルゼンチンの通貨と物価という、自社では動かせない3つの変数の上に業績が乗る。Profertil買収の支払いは2025年12月の公募増資でまかなっており、手取りは$304Mだった。
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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