まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
製紙機械のベルトという、狭いが世界中に顧客を持つ分野で百三十年の蓄積と首位のシェアを握る点が最大の強み。消耗品の安定収益が事業を下支えする。航空機の複合材部品は、少数の会社しか持たない技術認証が参入の壁になる。古い事業で稼ぎ、新しい事業で伸びる二段構えの立ち位置にいる。
製紙や段ボールを作る巨大な機械の中で、紙を運び水を絞る特殊なベルトを作って売るのが収益の柱で、この分野で世界首位を握る。消耗品として繰り返し買われ、安定して稼ぐ。もう一つの柱が、航空機のエンジンや機体に使う軽くて強い複合材の部品で、こちらは成長分野になる。成熟した安定収益と成長の二本立てで稼ぐ構造になっている。
製紙機械の市場は成熟しており、ベルトの大きな成長は見込みにくい。航空機メーカーの生産の遅れは、複合材部品の需要を直接細らせる。複合材の製造で品質の問題が出れば、納品の遅れと信頼の傷につながる。欧州の売上比率が高く、為替の変動が業績を揺らす。原材料費の上昇も採算を圧迫する。
配当を続けながら、製紙ベルトの安定した稼ぎを航空複合材の成長投資に振り向ける経営。株主還元と設備投資のバランスを取る保守的な運営を貫く。成熟事業の効率を保ちつつ、成長する複合材の技術と生産能力に資源を集める方針が特徴になっている。
製紙の需要と、航空機の生産、複合材の技術認証に依存する。通信販売の伸びで段ボール向けの需要が支えられるか、航空機メーカーの生産とエンジンの納入が増えるか、複合材部品の品質を保ち納期を守れるか、そして欧州売上が多いため為替の変動をこなせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $726M(42%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
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