
AIR
AAR整備と部品と物流を一体で提供できる独立系の最大手として、特定メーカーに縛られない中立の立場が最大の強み。新造機と新品部品の供給難で、中古部品と独立整備の価値は構造的に高まっている。航空会社が整備を外部に出す流れの受け皿となる、受託事業者の専門集団の立ち位置にいる。
航空会社や政府から請け負う機体の重整備と、エンジンや機体の中古部品の調達販売が収益の柱。退役機を買い取って部品に解体し、認定整備で再び市場に流す目利きの商売が核になる。部品メーカーから流通を任される独占販売契約も増やし、整備工場の網と部品の在庫で稼ぐ構造になっている。
航空不況で飛行量が落ちると、整備も部品も同時に細る。新造機の供給が正常化すれば、古い機体の退役が進み中古部品の追い風が弱まる。仕入れる退役機の奪い合いは調達コストを押し上げる。政府向け事業は契約の入れ替わりが激しく、過去には海外取引を巡る制裁金も払った。
配当を出さず、資金を部品在庫の仕入れと整備能力の拡張、流通契約の買収に振り向ける経営。利幅の薄い事業は切り離し、部品と整備の中核に集中する。航空サイクルの波を在庫の目利きで乗りこなす方針が特徴になっている。
航空需要と、機体の高齢化、部品の調達網に依存する。旅客の飛行量が整備と部品の需要を支えるか、新造機の納入遅れで古い機体が長く飛び続けるか、解体する退役機やエンジンを妥当な値段で仕入れられるか、そして整備工場の人手を確保できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.7B(51%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$84M
- 他の流動資産$1.7B
- 固定資産$1.6B
- 流動負債$613M
- 長期借入金$894M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.3B
- 売上成長率
- 19.0%
- 粗利率
- 18.8%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 5.7%
- ROE
- 11.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $99M
- フリーCF
- $62M
- 営業CFマージン
- 3.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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