
AKBA
Akebia Therapeutics注射の薬が主流のこの領域で、Vafseoは飲み薬として承認された数少ない選択肢の一つとなり、米国の主要な透析事業者との供給契約を発売前にほぼ固めた点が際立つ。
人工透析を受ける患者の貧血を、注射でなく飲み薬で治療するVafseoの販売と、血液中のリン値を抑えるAuryxiaの販売で収入を得る。Auryxiaは2025年3月に特許保護が切れ後発薬の参入が始まっており、Vafseoへの世代交代が収益の中心的な課題になっている。
Auryxiaの後発薬が本格的に流通し始めれば、旧薬の収益は想定より速く目減りする。Vafseoの処方が伸び悩んだ場合、単一の新薬に業績が大きく依存する構造がそのまま裏目に出る。
限られた資金を新薬の処方拡大に集中させる姿勢が目立ち、腎臓の希少疾患に向けた開発品への投資も並行して続けている。
透析施設が院内の治療手順にVafseoを組み込むかどうかで、処方の量がほぼ決まってしまう。足元で処方の窓口が開いた透析患者は全米で約29万人だが、そこから実際の処方箋がどこまで積み上がるかはこれからの数字だ。
この会社をどう読むか
Akebia Therapeuticsという名前より、Vafseoという薬の名前で覚えたほうが今のこの会社を理解しやすい。長年の収益源だったAuryxiaが2025年3月に特許保護を失う、まさにその足元で、新しい貧血治療薬の販売網を人工透析の現場に築き終えたところだからだ。
上位5社の透析事業者が全米の患者の8割強を担う寡占的な業界で、発売前にほぼ全ての供給契約を固めたことは大きな一歩だが、契約と実際の処方は別物だ。旧薬の収益が後発薬の参入で細る速度と、新薬の処方箋が積み上がる速度、どちらが先に中心の座を明け渡すかが、この銘柄の値動きを決める。
バランスシート (要約)
資産 $377M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $33M(9%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$185M
- 他の流動資産$68M
- 固定資産$124M
- 流動負債$163M
- 長期借入金$48M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $236M
- 売上成長率
- 47.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 9.9%
- 純利益率
- −2.3%
- ROE
- −16.4%
- ROIC
- 23.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $68M
- フリーCF
- $68M
- 営業CFマージン
- 28.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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