ALEC
Alector特定の受容体を通って血液から脳へ渡らせる運搬技術を自前で持ち、抗体だけでなく酵素やsiRNAにも同じ仕組みを付け替えられる。薬の中身ではなく届け方を資産にしている。
売る薬はまだなく、収入は英グラクソ・スミスクラインとの提携から入る開発費の分担金と、試験が節目を越えるたびの一時金にほぼ限られる。手元の現金は提携金と増資で持たせている。
主力の抗体はまだ第2相の段階で、ここでつまずけば手元に残るのは前臨床の候補ばかりになる。脳まで薬を届ける技術そのものは大手も追っており、先行が長く続く保証はない。
入ってくる資金のほとんどを研究開発に戻し、承認薬が出るまで還元の話は始まらない。大手との提携で費用を分け合いながら、狙う病気を神経の変性疾患に絞り続けている。
提携先と進める主力の抗体の第2相試験が、当面の値打ちをほぼ一人で背負っている。研究費は毎年出ていくため、株式を追加で発行する頻度がそのまま株主の持ち分に響く。
この会社をどう読むか
Alectorは、アルツハイマー病を狙う数あるバイオの一社に見えるが、本当の売り物は薬そのものより、脳まで薬を届ける運び屋の技術のほうだ。
効く分子を見つけても関門を越えられなければ意味がない、というのが脳の病気を狙う創薬の壁で、この会社はそこを受容体経由で通り抜ける仕組みを自前で組んだ。抗体にも酵素にもsiRNAにも同じ仕組みを載せられる設計で、提携先の第2相の結果とあわせてその汎用性が値踏みされている。
バランスシート (要約)
資産 $293M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $31M(10%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$66M
- 他の流動資産$201M
- 固定資産$27M
- 流動負債$70M
- 長期借入金$9M
- 短期借入金$366K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $21M
- 売上成長率
- −79.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −741.3%
- 純利益率
- −679.2%
- ROE
- −466.3%
- ROIC
- −305.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$184M
- フリーCF
- −$184M
- 営業CFマージン
- −874.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ALEC の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…