Von Duprinは1908年に非常口装置の最初の特許を取り、Schlageは1920年に円筒錠の特許を得た。LCNの1926年のドアクローザーも世界初で、自分でその分野を始めた名前が、いまも設計者の仕様書に指定として残る。
錠前や電子錠、非常口の押し棒、ドアクローザーといった扉まわりの金物を売る。加えてStanley Access Technologiesの自動ドアでは、米国とカナダで点検と修理を継続的に請け負う。
建設と改修が止まれば、扉の金物の出荷も止まる。錠前の市場は世界中で細かく分かれ、多国籍の大手と無数の地場業者がひしめくため、値上げを通しにくい局面がある。鋼材や部品の値上がりを価格に乗せ切れないときも同じだ。
2013年にIngersoll Randから切り出されて以来、買収でブランドと地域を足す一方、2018年にはAllegion Venturesを設けた。投資先はタッチレスの入退室や職場の利用状況を測る仕組みなど、扉の周辺で起きる変化に張っている。
出荷量は新築と改修の工事量に沿って動くが、扉の金物は建物ができた後も交換と更新が続く。機械式の錠前から電子錠への置き換え工事が、いまその更新需要の押し上げ役になっている。
この会社をどう読むか
建物の扉ひとつに蝶番も錠前もドアクローザーも非常口の押し棒も要り、Allegionはその一式をほぼ自社ブランドで揃えられる。
2013年にIngersoll Randから独立して以来、40を超えるブランドを抱えてきた。Von DuprinもSchlageもLCNも、100年以上前に自分で製品分野を作った名前だ。一度仕様書に指定されると入れ替えられにくいが、電子錠への移行はその指定を組み直す機会でもあり、老舗の看板だけで守り切れる話ではない。
バランスシート (要約)
資産 $5.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.1B(40%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$356M
- 他の流動資産$1B
- 固定資産$3.8B
- 流動負債$755M
- 長期借入金$2B
- 短期借入金$200K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.1B
- 売上成長率
- 7.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 21.1%
- 純利益率
- 15.8%
- ROE
- 31.1%
- ROIC
- 16.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $784M
- フリーCF
- $686M
- 営業CFマージン
- 19.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $175M
- 配当性向
- 27.2%
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