ALLR
Allarity Therapeutics薬を作ってから効く人を探すのではなく、腫瘍の遺伝子発現から反応の指紋を先に作り、その指紋を持つ患者だけを試験に集める。普通の創薬と順序が逆になっている。国立がん研究所のNCI-60という公知の細胞株パネルを使う手法自体は珍しくないが、それを1つの薬候補と一体で開発している点が違う。
製品売上はまだない。かつてはLiPlaCis、イロフルベン、ドビチニブなど複数の候補を抱えていたが、すべて開発を打ち切った。今は日本のエーザイから世界独占権を得たステノパリブ1本と、その効き目を予測するDRP検査の同時開発だけに絞っている。開発の資金は資本市場から調達する。
候補薬は事実上ステノパリブ1本で、この試験でつまずけば会社の値打ちの大半が消える。PARPを狙う薬は卵巣がんですでに承認されたものがあり、後から割り込む立場になる。増資を重ねるたび既存株主の持ち分は薄まる。
2024年に共同創業者のトーマス・イェンセンが正式にCEOとなり、組織と財務の絞り込みを託された。翌年には新しい最高財務責任者も加わり、開発はステノパリブとその診断の2つだけに整理された。
焦点はステノパリブの卵巣がん試験にある。DRPで選んだ患者で狙い通りの結果が出るか、そして試験を続けるだけの資金を市場から引き続き集められるかで、この会社の先は決まる。
この会社をどう読むか
がんの薬は、作ってから効く人を探すのが普通の順序だ。Allarity Therapeuticsはそれを逆にして、腫瘍の遺伝子発現から効きそうな患者を先に選び出すDRPという検査を土台に置いた。
その検査で何本もの候補を試した末に残ったのが、日本のエーザイから世界独占権を得たステノパリブ1本だ。PARPとタンキラーゼという2つの酵素を同時に止める仕組みで、進行卵巣がんの第2相試験では病変が消えた患者も報告されている。診断の腕前を、この1本に懸ける段階に入った。
バランスシート (要約)
資産 $18M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $10M(54%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$15M
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$330K
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $320K
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −114.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$15M
- フリーCF
- −$15M
- 営業CFマージン
- −4631.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ALLR の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…