AMKR
Amkor Technology米国に本社を置く受託組立・検査会社としては最大手で、顧客が調達先を地域ごとに分けたいときの受け皿になる。複数の拠点で同じ工程を認定できるため、一社では受けきれない大口の注文を分けて飲み込める。
半導体メーカーやファブレス企業からウェハーを預かり、バンプ形成から封入、焼き込み、検査、出荷までを一括で引き受ける。AI向けでは複数のダイを一つのパッケージに収める先端技術の引き合いが強く、この領域は単価が高い。
半導体市況は山と谷が深く、生産量が落ちれば後工程の受注もそのまま連動する。売上が携帯通信と車載の少数顧客に寄っており、その一社が発注を絞るだけで数字が動く。アリゾナ工場は稼働前から償却と人件費が立ち上がる。
市況の波を前提に設備投資の蛇口を開け閉めするのがこの業界の作法で、Amkorは先端パッケージとアリゾナの新工場に資本を寄せている。特定の顧客と長く組んで工程を作り込む商売のため、需要が細る局面でも設備と人を抱えたまま次の山を待つ。
半導体の生産量そのものと、メーカーが後工程を外へ出す比率の両方に乗っている。アリゾナ工場は2025年後半に着工したばかりで、稼働までは2024年に開いたベトナム工場を含むアジアの拠点が受注を受け止める。
この会社をどう読むか
シリコンの円板から切り出したチップは、そのままでは基板に載せられない。Amkorはその先の封入と検査だけを引き受け、自社では設計も回路の製造もしない。
世界最大手と紹介されることがあるが、10-Kの言い方は「米国に本社を置く企業としては世界最大手」で、限定がついている。AI向けに複数のダイを一つのパッケージへ収める需要が伸びており、これを米国内で受けるためアリゾナに工場を建てている最中だ。
バランスシート (要約)
資産 $8.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4.5B(55%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$1.4B
- 他の流動資産$2.5B
- 固定資産$4.3B
- 流動負債$1.7B
- 長期借入金$1.3B
- 短期借入金$162M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.7B
- 売上成長率
- 6.2%
- 粗利率
- 14.0%
- 営業利益率
- 7.0%
- 純利益率
- 5.6%
- ROE
- 8.4%
- ROIC
- 6.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.1B
- フリーCF
- $191M
- 営業CFマージン
- 16.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $82M
- 配当性向
- 21.9%
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