ANAB
AnaptysBio自前の薬を開発する臨床段階のバイオでありながら、大手に供与した薬から現に権利収入が入るという、現金を生む資産を併せ持つ稀な構造が最大の強み。この収入が開発の資金を下支えする。独自の抗体の発見の技術で大手との提携の実績も持つ、権利収入付きの臨床バイオの立ち位置にいる。
独自の手法で見つけた、免疫の働きを調節する抗体を開発するのが事業の柱。まだ自前の承認薬はないが、過去に大手製薬へ供与した抗体ががんの治療薬として承認・販売されており、その売上に応じた権利収入が入る。この収入が、多くの臨床段階のバイオと違い資金を下支えする。自己免疫の主力候補の開発と、供与した薬の権利収入で稼ぐ構造になっている。
自己免疫の主力候補が試験で失敗すれば、価値が大きく傷む。権利収入の源である薬が、競合との争いで売上を落とせば収入が細る。過去に権利の一部を売却しており、長期の収入を手放した面もある。自己免疫の分野は競合が多く、先を越される恐れもある。承認までの新株の発行が持ち分を薄める。
配当を出さず、権利収入を下支えにしながら、自己免疫の主力候補の開発に資金を投じる経営。権利の一部を売却して現金化する動きも取る。複数の候補を進めつつ、権利収入という安定の柱を生かして、純粋な臨床バイオより粘り強く開発を続ける方針が特徴になっている。
主力候補の試験結果と、権利収入、手元資金に依存する。関節リウマチなどを狙う自己免疫の主力候補が試験で効き目を示せるか、大手に供与した薬の売上が伸びて権利収入が続くか、続く候補も育つか、そして承認まで開発を続ける資金を保てるかが、株価を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $364M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $37M(10%)。
開示から読める範囲では並の水準
- 現金・現金同等物$238M
- 他の流動資産$112M
- 固定資産$14M
- 流動負債$39M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $235M
- 売上成長率
- 157.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 20.4%
- 純利益率
- −5.6%
- ROE
- −35.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $20M
- フリーCF
- $20M
- 営業CFマージン
- 8.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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