ANTX
AN2 Therapeuticsホウ素を組み込んだ低分子という珍しい出発点から、感染症・血液がん・寄生虫症へ横断的に進む。シャーガス病候補AN2-502998は、霊長類の自然感染を治した数少ない化合物とされる。
売上はなく、増資と提携で得た資金を開発に注いでいる。2026年には第II相試験を三本立ち上げる計画で、そのぶん現金の減りも速い。
化合物そのものに安全性の問題が出れば、複数の開発計画が同時に止まる。狙う病気は患者数の少ないものが多く、承認されても市場が小さい可能性がある。
限られた資金を看板化合物の適応拡大と次の候補の研究に振り分け、大学と組んで試験の費用を抑える。会社の規模に比べて開発のペースは速い。
同じ化合物を複数の病気に当てるため、個々の試験結果と手元資金の両方に成否が懸かる。血液がんの真性多血症は、2026年第3四半期にインドで第II相を始める予定。
この会社をどう読むか
AN2 Therapeutics の資産は、ほぼ一つの化学骨格に集約されている。ホウ素を組み込んだ低分子という、創薬では珍しい出発点だ。
看板のエペトラボロールは治療薬のない肺の抗酸菌症向けに育てられた飲み薬だが、いまは血液がんの真性多血症にも振り向けられている。別候補のAN2-502998は、シャーガス病で霊長類の慢性感染を治した数少ない化合物として第I相に入った。一つの骨格に賭ける以上、当たりも外れもまとめてやってくる。
バランスシート (要約)
資産 $62M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $53M(86%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$20M
- 他の流動資産$40M
- 固定資産$2M
- 流動負債$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −66.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$30M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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