AOMR
Angel Oak Mortgage REIT仕入れるローンの出どころが身内にある点が、この会社の輪郭を決めている。自らローンを組む同業のREITとは、収益の入り口そのものが違う。
自らローンを組成するのではなく、同じグループの姉妹会社が作った、公的な保証の基準から外れる住宅ローンを買い取って保有する。買い取ったローンは束ねて証券に組み替え、その一部を借り入れで膨らませた元手で持ち続け、利息と証券の値動きの差を配当の原資にする。運用そのものも、グループ内の運用会社に任せている。
金利が急に上がると、すでに持っている住宅ローンや証券の値段が下がり、含み損を抱える。証券に組み替える市場が混乱して閉じれば、次のローンを買う元手の回転が止まる。国の基準から外れる住宅ローンは景気が悪化すると焦げ付きやすく、借り入れで元手を膨らませている分、相場の振れも増幅されやすい。
日々の運用はグループ内の運用会社Falcons Iに委ねられ、自社に運用の人員を抱えない外部委託型のREITとして動く。2025年10月には、その親であるAngel Oakの株式の約半分がブルックフィールドの手に渡った。
姉妹会社が基準外のローンを供給し続けること、証券化の市場が閉じないこと、金利が荒れないこと。どれか一つが欠けると利ざやの回転は鈍る。
この会社をどう読むか
Angel Oak Mortgage REITは、自ら住宅ローンを組んで貸す会社ではない。実際にローンを作るのは姉妹会社のAngel Oak Mortgage Lendingで、この会社はそれを仕入れて証券に組み替え、持ち続ける立場にある。
2018年に運用を始め、2021年にニューヨーク証券取引所へ上場した。運用も外部に任せる形のため、経営の実質は自社よりも、2025年10月にブルックフィールドが過半を握ったAngel Oakというグループの側にある。
バランスシート (要約)
資産 $2.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $268M(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$42M
- 長期借入金$2.3B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 16.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$407M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $31M
- 配当性向
- 70.3%
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