
APPS
Digital Turbine新しいスマホを最初に設定する場面という、他社が容易には押さえられない特殊な広告の枠を、端末のメーカーや通信会社との長年の提携を通じて握る独占に近い立ち位置が最大の特徴。ネットの広告では届きにくい、端末に最初から入れる広告を扱う。同業の広告の大手とは異なる、端末の初期設定の広告枠に特化した会社の立ち位置にいる。
アンドロイドのスマホの広告枠を運営するのが事業の柱。要は、端末のメーカーや通信会社と提携し、新しいスマホを買った利用者が初めて設定する際や、アプリを推薦する場面で、アプリを並べて勧める広告の枠を押さえる点にある。アプリの開発者は、この枠を通じて自社のアプリを最初から入れてもらう広告を出す。買収で広告の技術の基盤も取り込んだ。広告の枠の販売で稼ぐ構造になっている。
売上を支える、端末のメーカーや通信会社との提携の契約を失えば、独占的な広告枠そのものを失う最大の弱点を抱える。スマホの出荷量が減れば、広告枠の土台が細る。個人の追跡を制限する流れがアンドロイドにも広がれば、広告の効き目が落ちる。同業の広告の大手との競争も激しい。過去の積極的な買収で生じた価値の見直しの損失も重荷になる。
配当を出さず、現金を費用の削減と、過去の買収で膨らんだ借入の削減に充てる立て直し期の経営。積極的な買収で広告の技術の基盤を取り込んだ後、事業の再建に入った。端末のメーカーや通信会社との提携という独自の強みを守りつつ、モバイル広告の市況の回復を取り込む方針が特徴になっている。
スマホの出荷量と、開発者の広告予算、提携に依存する。アンドロイドのスマホの世界の出荷量が、広告枠の土台として保たれるか、アプリの開発者がアプリの普及のために広告の予算を割くか、端末のメーカーや通信会社との提携の契約を維持できるか、そして同業の広告の大手との競争に耐えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $842M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $192M(23%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$38M
- 他の流動資産$274M
- 固定資産$530M
- 流動負債$268M
- 長期借入金$354M
- 短期借入金$7M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $565M
- 売上成長率
- 15.2%
- 粗利率
- 56.9%
- 営業利益率
- 6.0%
- 純利益率
- −6.7%
- ROE
- −19.6%
- ROIC
- 4.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $42M
- フリーCF
- $11M
- 営業CFマージン
- 7.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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