
APVO
Aptevo Therapeutics一つの抗体分子に二つの結合部位を持たせるADAPTIRという自社基盤を丸ごと保有し、そこから臨床2件と前臨床6件の計8分子を作ってきた。単発の候補ではなく、同じ設計思想を複数のがん種へ使い回せる点が持ち味だ。
承認薬も売上もまだ持たない。主力候補ミプレタミグは、CD123とCD3という二つの標的を一本の分子でつかみ、T細胞をがん細胞に引き寄せて攻撃させる。2024年8月に始まった第1b/2相「RAINIER」試験で、急性骨髄性白血病の初回治療に標準治療と併せて使われている。
ミプレタミグが急性骨髄性白血病で狙った反応を示せなければ、この会社の価値の大半を占める仮説が崩れる。2025年の純損失は$26.0Mに達し、血液がん領域には新しい治療法がすでに複数あるため、差を証明するハードルは高い。
承認済み製品を手放して開発専業に絞り込み、残った現金をミプレタミグとALG.APV-527の二本へ集中させている。組織を小さく保つ一方、技術基盤の権利は外へ出さず自社に留める方針を取る。
二つの臨床候補の試験結果と、開発を続ける資金の出どころに左右される。手放したIXINITYからMedexus社が払うマイルストーン、XOMAとの株式購入契約、ワラントの行使が当面の現金源になっている。
この会社をどう読むか
Aptevo Therapeuticsが賭けているのは、一つの抗体分子に二つの手を持たせるという発想だ。片方でがん細胞のCD123をつかみ、もう片方でT細胞のCD3をつかんで、免疫を無理やりがんの隣へ連れてくる。
その形の主力候補ミプレタミグは、2024年8月に始まった「RAINIER」試験で急性骨髄性白血病の初回治療に使われている。もう一本のALG.APV-527は4-1BBと5T4を狙い、乳がんや肺がんなど複数の固形がんで評価中だ。2025年の純損失は$26.0M、売上はゼロ。次の資金をどこから引くかで、この二本の開発速度が決まる。
バランスシート (要約)
資産 $27M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $17M(64%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$22M
- 他の流動資産$1M
- 固定資産$4M
- 流動負債$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −149.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$26M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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