
ARCB
ArcBest八十年を超える混載輸送の歴史と、精密機械も運べる品質への信頼が最大の強み。組合の熟練運転手は事故と破損の少なさという形で品質に表れる。輸送と仲介の二つの事業は市況の波をずらして受け、老舗の堅さと市況の柔軟さを併せ持つ立ち位置にいる。
複数の荷主の貨物を一台に混載し、拠点網で仕分けて運ぶ路線トラック輸送が収益の柱。製造業や小売の定期出荷を全米の網で受け、重量と距離に応じた運賃を得る。第二の柱は自社の車両を持たない貨物仲介で、市況に応じて外部の運び手を手配する。運賃の規律と積載の効率で稼ぐ構造になっている。
製造業の不況は混載貨物の量を直撃し、固定費の重い拠点網が利益を素早く削る。組合の賃上げは非組合の競合との費用差を広げる。仲介事業は市況の谷で利幅が消えやすい。業界の大型破綻で得た特需が剥げる局面では、数量の谷が深く見える。
配当を続けながら、拠点の増強と積み付けの自動化に投資する経営。運賃の規律を守って安売りを避け、採算の悪い貨物は断る選別を徹底する。組合との長期の信頼関係を競争力の土台に据える方針が特徴になっている。
製造業の出荷量と、運賃の規律、労使の安定に依存する。工場と小売の荷動きが戻るか、業界の運賃が値引き合戦に陥らないか、組合との労働協約が競争力を保てる条件で結ばれ続けるか、そして拠点と車両への投資が効率に結びつくかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.3B(53%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$102M
- 他の流動資産$524M
- 固定資産$1.8B
- 流動負債$657M
- 長期借入金$136M
- 短期借入金$88M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4B
- 売上成長率
- −4.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 2.3%
- 純利益率
- 1.5%
- ROE
- 4.6%
- ROIC
- 4.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $229M
- フリーCF
- $114M
- 営業CFマージン
- 5.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $11M
- 配当性向
- 18.3%
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