
ARDX
Ardelyx腸でのナトリウムやリンの吸収を抑える独自の働きの薬という、他にない仕組みが最大の強み。同じ分子を、便秘型の難病と透析患者の高リン血症という異なる二つの領域で展開する稀なモデルを持つ。すでに二剤を承認済みで販売する、開発段階を脱しつつある専門特化のバイオの立ち位置にいる。
腸の壁でナトリウムやリンが吸収される仕組みを抑える、独自の働きの薬を開発・販売するのが事業の柱。同じ分子の薬を、便通の異常を伴う過敏性腸症候群と、透析を受ける患者で血中のリンが高くなる病気という、二つの異なる領域で展開する稀な構造を持つ。すでに二剤を承認済みで販売を進める。海外は提携先に任せて権利収入を得る。承認薬の販売と権利収入で稼ぐ構造になっている。
透析患者向けの薬は、公的保険が透析の費用をまとめて支払う仕組みに組み込まれると、処方の採算が変わり売上が圧迫される最大の弱点を抱える。便秘型の難病の薬は、先行する競合に押されて二番手にとどまる恐れがある。海外の権利収入が細ることもある。黒字化までの赤字が続く間は、増資で持ち分が薄まる。当局との過去の対立の経緯も抱える。
配当を出さず、現金を二剤の販売の拡大と、透析患者向けの薬の処方の最大化に充てる経営。公的保険の制度の変更への対応を最重要の課題に置く。独自の働きの薬という強みを生かし、二つの領域での販売を着実に伸ばして黒字化を目指す方針が特徴になっている。
二剤の販売と、公的保険の制度、競合に依存する。便秘型の難病の薬が、先行する競合と争いながら処方を伸ばせるか、透析患者向けの薬が、公的保険の支払いの仕組みの変更に耐えて売上を保てるか、海外の提携先からの権利収入が続くか、そして黒字化までの赤字を支えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $502M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $167M(33%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$68M
- 他の流動資産$314M
- 固定資産$119M
- 流動負債$89M
- 長期借入金$203M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $407M
- 売上成長率
- 22.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −10.1%
- 純利益率
- −15.1%
- ROE
- −36.9%
- ROIC
- −8.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$42M
- フリーCF
- −$44M
- 営業CFマージン
- −10.4%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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