
配当利回りが高く、配当で株主に報いる会社
ナイロンの原料から樹脂、そして副産物の硫安の肥料までを一つの工場で一貫して作る、米国最大級のナイロンの垂直の統合という点が最大の強み。原料から製品、副産物まで切れ目なく作ることで、コストの優位を持つ。日用品的な化学品の市況に振られるが、垂直の統合がコストの土台になる。ナイロンに特化した垂直統合の化学メーカーの立ち位置にいる。
ナイロンに関わる化学品を、原料から製品まで一貫して作るのが事業の柱。柱は三つで、ナイロンの樹脂や繊維とその原料、アセトンやフェノールなどの化学の中間体、そしてナイロンの製造の過程で出る副産物を生かした硫安の肥料からなる。複数の工場を結び、原料から中間体、製品、副産物までを途切れなく作る垂直の統合でコストを抑える。日用品的な化学品の販売で稼ぐ構造になっている。
自動車やカーペットの需要が冷えれば、ナイロンの需要が細る弱点を抱える。中国やアジアでナイロンの原料の供給が過剰になれば、価格が崩れる。肥料の価格の下落も収益を揺らす。三つの日用品的な化学品の市況に同時にさらされ、業績の振れが大きい。原料のベンゼンの高騰は採算を圧迫する。一つの工場の事故や停止が、一貫の生産を止める恐れもある。
配当を維持し、自社株買いも併用する経営。日用品的な化学品の事業ゆえ価格の波に業績が振られるが、現金を生む局面では株主への還元を優先する。垂直の統合によるコストの優位を生かしつつ、原料費と工場の稼働を管理して、市況の谷を乗り切る方針が特徴になっている。
ナイロンの市況と、肥料の価格、原料費に依存する。カーペットや繊維、工業用のプラスチック向けのナイロンの需要と価格が保たれるか、副産物の硫安の肥料の価格が支えるか、ナイロンの原料の世界の市況が崩れないか、そしてベンゼンや天然ガスなどの原料費を抑えて工場を高く稼働させられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $815M(48%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
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