ASPS
Altisource Portfolio Solutions競売、評価、権利確認に加えて独立系モーゲージ会社の協同組合まで抱える組み合わせは、同業の受託会社には見当たらない。
差し押さえ物件の競売サイトHubzu、不動産の評価、権利関係の確認といった事務を、住宅ローンのサービサーや投資家から請け負って手数料を得る。もう一方の顔がLenders Oneという独立系モーゲージ会社の協同組合で、加盟社にローンの発注や自動化の仕組みを提供して利用料を受け取る。
低金利で延滞が減れば事務そのものが細り、不況で貸し手が経費を絞れば単価が下がる。どちらに振れても苦しい板挟みのうえ、協同組合の加盟社が抜ければ手数料がまとめて消える。
稼いだ現金は株主への還元ではなく借入の圧縮に回す再建型で、Lenders Oneの会員基盤を守ることに経営の重心がある。
仕事の量を決めるのは延滞と差し押さえの件数で、住宅ローンが順調に返済されるほど請け負う事務は減る。籍はルクセンブルクに置くが、実務は米国の住宅市場そのものだ。
この会社をどう読むか
Altisource Portfolio Solutionsは、延滞した住宅ローンの後始末を黙々とこなす下請けに見える。だが実際には、モーゲージ業界の受託事業者を二方向から押さえている。
一方では貸し手から競売や評価の事務を個別に請け負い、もう一方ではLenders Oneの加盟社に道具を提供して利用料を得る。どちらも米国の住宅ローンの量で上下する商売だ。いまはその二つの事業で負債を削りながら、立て直しを進めている段階にある。
バランスシート (要約)
資産 $140M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$27M
- 他の流動資産$28M
- 固定資産$86M
- 流動負債$47M
- 長期借入金$190M
- 短期借入金$1M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $171M
- 売上成長率
- 6.8%
- 粗利率
- 28.6%
- 営業利益率
- 0.2%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$5M
- フリーCF
- −$5M
- 営業CFマージン
- −3.0%
- 現金ランウェイ
- 約5年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
ASPS の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…