
ASTI
Ascent Solar Technologiesプラスチック基板へCIGSを焼き付ける技術と、セルを後から配線せずレーザーで一体に仕上げる製法。この組み合わせが、地上の大規模発電所向けに最適化された結晶シリコンとは別系統の製品を生んでいる。
一般的な結晶シリコンの太陽電池はガラスの板で硬く重い。Ascentはプラスチックの基板にCIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)を薄膜として焼き付け、軽く曲げられる太陽電池を作る。個々のセルを後から配線でつなぐのではなく、レーザーで回路を刻んでセルとモジュールを同時に仕上げるため、後工程が丸ごと消える。売り先は人工衛星や航空機、無人機など重量制限の厳しい用途に絞っている。
変換効率も製造コストも主流の結晶シリコンには及ばず、狙う市場自体が小さいうえに需要の波が読みにくい。打ち上げ計画や年度予算に左右されるまま量産の立ち上げが長引けば、増資による希薄化が先に進む。
研究開発費は量産ラインの歩留まりと変換効率の底上げに向け、狭いが単価の高い宇宙・航空での採用を広げることに注力している。地上の価格競争には正面から入らない。
宇宙・航空という予算の読みにくいニッチの需要が、そのまま出荷量の上限になる。ロール状の連続生産を安定した歩留まりで回せるかどうかも、20年以上続けてきた研究開発を製品に変えられるかどうかも、ここで問われる。
この会社をどう読むか
Ascent Solar Technologiesが作る太陽電池は、屋根の上で見かけるガラス板の製品とは別物だ。プラスチックの薄い基板にCIGSという化合物を焼き付け、紙のように曲げられる太陽電池をロール状の素材から連続生産する。20年以上前から続く研究開発の成果で、レーザーで回路を刻んで一体に仕上げる製法が肝になっている。
軽さと柔らかさが効くのは、地上の大規模発電所ではなく、人工衛星や航空機、無人機といった重量の制約が厳しい狭い市場だ。変換効率でも製造コストでも主流の結晶シリコンに見劣りする以上、規模の勝負ではなく、他社が入れない用途をどれだけ押さえられるかに懸かっている。
バランスシート (要約)
資産 $6M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3M(53%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$598K
- 固定資産$3M
- 流動負債$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $77K
- 売上成長率
- 83.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −234.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$7M
- フリーCF
- −$7M
- 営業CFマージン
- −8992.7%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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