ATNI
ATN International大手が採算に合わないと判断して手を出さない島と僻地だけを、1987年の創業以来ずっと選び続けてきた。競合が少ない代わりに市場そのものが小さいという裏表を抱える。
バミューダ、ガイアナ、ケイマン諸島、米領バージン諸島で固定回線と携帯、法人向けの通信を売り、米国側ではアラスカと西部の農村部に光回線を引く。加えてAT&Tが担う緊急通信網FirstNetの基地局を建て、2031年まで保守と回線提供を続ける契約も持つ。
カリブ海の島々はハリケーンの通り道で、設備が壊れれば復旧に時間も費用もかかる。FirstNetの建設は2025年末でほぼ終わっており、工事で立っていた売り上げは保守と回線の分まで細る。
ガイアナのGTTも米領バージン諸島のViyaも社名をOne Communicationsへ改め、ばらばらだった買収先の看板を一本に揃えた。派手な拡大より、重複した管理費を削って手元の現金を厚くする作業を先に置いている。
採算の取りにくい土地に線を引く以上、連邦や州、部族の補助金が敷設資金の一部になる。アラスカ事業は運営会社の株式を約52%しか持たず、残りを握る共同出資者の意向にも縛られる。
この会社をどう読むか
ATN Internationalが1987年から選んできたのは、大手が採算に合わないと見て手を出さない土地ばかりだ。バミューダやガイアナ、米領バージン諸島の島々と、アラスカや米国西部の農村部に線を引いてきた。
買収でばらばらだった看板はOne Communicationsへ揃え、AT&Tが担う緊急通信網FirstNetの基地局まで建てた。ただしその工事は2025年末でほぼ終わり、これからはハリケーンの復旧費と、引いた光回線に契約者が付くかどうかが数字を動かす。
バランスシート (要約)
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $444M(27%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$102M
- 他の流動資産$225M
- 固定資産$1.3B
- 流動負債$263M
- 長期借入金$549M
- 短期借入金$16M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $728M
- 売上成長率
- −0.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 3.9%
- 純利益率
- −2.0%
- ROE
- −3.4%
- ROIC
- 2.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $134M
- フリーCF
- $44M
- 営業CFマージン
- 18.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $16M
- 配当性向
- —
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