
ATOS
Atossa Therapeutics新しい分子を一から探すのではなく、何十年も使われてきたタモキシフェンが体内で変化してできる代謝物そのものを薬として磨く逆算型の開発をとる。乳がんに加えDMDへも同じ化合物の適応拡大を狙う。
売るものはまだ何もない。体内でタモキシフェンが変わってできる活性代謝物(Z)-エンドキシフェンを、飲み薬としてそのまま投与する候補ひとつに資源を集めている。
試験が転べば、看板候補ひとつに賭けた分だけ株価は大きく崩れる。乳がんの治療と予防にはすでに有力な薬が並び、既存薬の代謝物という発想だけでは差別化になりきらない場面もありうる。
臨床開発費を最優先し、足りない分は増資で埋めて試験を回し続ける。承認前のバイオらしく、自社株買いや還元より看板候補ひとつの前進に資源を集める。
走っている四本の第2相試験で効果と安全性を示せるかどうか、そこにほとんどがぶら下がっている。手元の現金は試験を走らせ切るには足りず、10-Kは自ら資金繰りへの注意を促している。
この会社をどう読むか
第一印象は「よくある乳がんの新薬候補」だが、Atossa Therapeuticsが開発する(Z)-エンドキシフェンは、新しい分子ではない。何十年も使われてきた乳がん治療薬タモキシフェンが体の中で変化してできる、実際に効いている代謝物そのものを、代謝を待たずに直接薬として投与する発想だ。
狙いは乳がんの治療と予防に加え、筋ジストロフィーの一種DMDへの適応拡大にも及ぶ。ただし承認された薬はまだなく、売上もない。四本並ぶ第2相試験の結果と、増資で資金をつなげるかどうかに、この会社の先行きがかかっている。
バランスシート (要約)
資産 $48M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $39M(83%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$41M
- 他の流動資産$4M
- 固定資産$2M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −88.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$30M
- フリーCF
- −$30M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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