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Astronics座席電源というすべての旅客機に広がる装備で、事実上の独占を握る点が最大の強み。機内の娯楽と通信の電化が進むほど、一機あたりの取り分が増える。新造と改修の両方から需要が来る二重の入り口を持つ、機内電化の純度の高い受け皿の立ち位置にいる。
旅客機の座席に備える電源装置と、機内の照明、操縦室の計器周りの部品の製造販売が収益の柱。座席の電源では世界の大半の機体に納める事実上の独占を持つ。航空会社の機内改修と新造機の両方から受注し、防衛向けの試験装置も手がける。機内の電化の進展で一機あたりの搭載額が増える構造になっている。
航空不況や新造機の減産は、部品の出荷を直撃する。納入先の機体計画の遅延は受注の期ずれを生む。特許を巡る訴訟は過去に費用の重荷になった。家族色の濃い経営は安定の半面、資本市場との距離も生む。
配当を出さず、現金を開発と能力増強、自社株買いに振り向ける経営。創業家の長期目線で機内電化の技術を磨き続ける。防衛の試験装置など隣接分野は採算で選別する方針が特徴になっている。
新造機の生産と機内改修、防衛需要に依存する。航空機メーカーの増産が部品の出荷を支えるか、航空会社の客室改修が電源と照明の需要を生むか、一機あたりの電化の搭載額が増え続けるか、そして防衛部門の採算が改善するかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $707M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $140M(20%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$18M
- 他の流動資産$420M
- 固定資産$269M
- 流動負債$141M
- 長期借入金$334M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $862M
- 売上成長率
- 8.4%
- 粗利率
- 29.9%
- 営業利益率
- 8.9%
- 純利益率
- 3.4%
- ROE
- 21.0%
- ROIC
- 12.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $75M
- フリーCF
- $43M
- 営業CFマージン
- 8.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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