まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
多くのCAR-T治療が標的への強い結合力を競うなか、AUCATZYLは結合が速く外れる設計にして免疫の暴走を抑えている。この考え方は自己免疫疾患へも持ち込まれ、全身性エリテマトーデスを対象とした臨床試験が進んでいる。
AUCATZYLは再発・難治性の急性リンパ性白血病の成人向けとして2024年11月に米国で承認され、翌年1月に販売が始まった。英国スティーブネッジの自社工場Nucleusで作り、米国での流通はCardinal Healthが担う。
欧州では2025年7月に承認を得ながら、採算の見通しが立たず発売を保留している。承認が売上に直結しないことを示す例で、商業化初期の赤字が長引けば増資による希薄化も付いて回る。
承認薬の販売立ち上げと、自己免疫疾患への適応拡大を同時に走らせる二正面の経営をとる。手元資金は還元ではなく、製造能力と臨床試験の両方へ配分される。
患者ひとりずつ細胞を作る工程のため、注文の増加に製造能力が追いつくかどうかが売上の天井を決める。先行する同種のCAR-T治療から、医師の処方をどれだけ引き寄せられるかも問われる。
資産 $589M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $178M(30%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…