AYI
Acuity Brands照明器具そのものに加え、建物の運転データを扱うソフトと、音響映像を制御する仕組みまで一社で持つ。照明だけを作る同業には、竣工したあとの建物の使われ方を売る商売がない。
オフィスや工場、店舗向けの照明器具を複数の自社ブランドで作り、販売代理店や電材の問屋を通して工事現場に納める。もう一つの部門では、空調や照明をまとめて動かすビル管理の仕組みと、会議室やホールの音響映像を扱う仕組みを売る。
商業建設が落ち込めば照明器具の受注はすぐ細る。工場18カ所のうち7カ所をメキシコに置く構造上、関税の引き上げや原産地規則の変更は逃げ場が少ない。
照明という成熟した製品で稼いだ現金を、ビル管理ソフトと音響映像の側へ回す配分を続けている。正式な社名からブランズの語を落として登記を改めたのも、照明器具の会社という自己規定を外す動きの一つだ。
商業施設や工場の新築・改修の工事量に需要が連動する。自社で作る完成品の55%はメキシコの工場から来るため、メキシコと米国の間の関税や通商条件がそのまま原価に響く。
この会社をどう読むか
Acuityの登記上の社名はいまAcuity Inc.で、かつて付いていたブランズの語は落ちている。照明器具の会社という説明だけでは足りなくなったことが、そこに表れている。
自社で作る完成品の55%はメキシコの7工場から来るので、関税や通商条件の変化は原価に直結する。照明はLED化が一巡すれば買い替えが鈍る成熟製品でもあり、そこにビル管理ソフトと音響映像を積み増して、建物の運転データを扱う側へ軸足を移している。
バランスシート (要約)
資産 $4.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.7B(57%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$423M
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$3.1B
- 流動負債$846M
- 長期借入金$897M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.3B
- 売上成長率
- 13.1%
- 粗利率
- 47.8%
- 営業利益率
- 13.0%
- 純利益率
- 9.1%
- ROE
- 14.6%
- ROIC
- 12.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $601M
- フリーCF
- $533M
- 営業CFマージン
- 13.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $21M
- 配当性向
- 5.2%
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