AZTA
Azenta半導体の製造装置で磨いた精密な自動化と極低温の技術を、生物の検体を預かる商売へ持ち込んだ経緯が同業と違う。倉庫業の延長で参入した競合と違って、保管する装置そのものを自社で設計できる。
研究機関や製薬会社の細胞や検体を、常温からマイナス80度まで温度を保った自動倉庫で預かり、出し入れの運用まで請け負う。もう一つの柱は遺伝子の配列を読む受託解析で、合わせて世界約95カ国、約14,000の顧客を抱える。
資金調達が細る局面では、バイオ企業が検体の外部委託そのものを絞る。ルクセンブルクの医療用冷蔵庫子会社の売却が長引けば、その間の決算は継続事業と非継続事業が入り混じって読みにくい。
前身の本業だった半導体部門を売り、いまはルクセンブルクの医療用冷蔵庫子会社も売りに出して、検体保管と遺伝子解析の二つへ資源を寄せている。事業を足す決断より、残す事業を絞る決断のほうが多い。
製薬・バイオ企業の研究開発費の水準に受注が連動する。預かった検体は温度が狂えば価値を失うため、液体窒素を使う冷凍設備を止めずに回し続けられるかが日々の商売の条件になる。
この会社をどう読むか
Azentaの前身は、半導体の製造装置を作っていたBrooks Automationだ。2011年に生物の検体を超低温で預かる事業へ踏み出し、2021年末に社名を改め、翌2022年2月に本業だった半導体部門を$2.9Bで手放した。
いまの柱は自動倉庫での検体保管と、遺伝子配列の受託解析の二つになった。ルクセンブルクの医療用冷蔵庫子会社もまだ売却の手続きの途中で、身軽になる作業が終わっていない会社でもある。
バランスシート (要約)
資産 $2.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.7B(84%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$280M
- 他の流動資産$429M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$238M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $594M
- 売上成長率
- 3.6%
- 粗利率
- 45.5%
- 営業利益率
- −4.5%
- 純利益率
- −9.4%
- ROE
- −3.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $72M
- フリーCF
- $38M
- 営業CFマージン
- 12.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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