BANC
Banc of California危機の渦中で大型の救済合併をやり切り、州内の商業銀行として一段上の規模を得た再編の実績が最大の強み。大手の合併で空いた中堅企業取引の受け皿となる地位を持つ。再構築で軽くなった資産と厚くなった預金を、収益力に変える途上の立ち位置にいる。
カリフォルニア州の中小企業と中堅企業への貸出と預金の利ざやが収益の柱。地銀危機で傷んだ同業を救済合併し、州内有数の商業銀行となった。高コストの調達と低利回りの資産を整理する再構築を進め、決済性の預金を増やして利ざやを広げる。州の経済の幅広い企業取引で稼ぐ構造になっている。
州一極の地盤は、地震や山火事、産業の不振から逃げられない。商業用不動産の空室率の上昇は貸出の質を蝕む。救済合併の歴史は、危機時に預金の流出が話題になりやすい体質も残す。金利の急変は利ざやと保有債券の評価を揺らす。
配当を払いながら、自社株買いと貸出の入れ替えで収益性を高める経営。高コストの資産を売却し、事業性預金の獲得に営業を寄せる。再構築の数字を四半期ごとに示して信頼を積む方針が特徴になっている。
州経済と、預金構成の改善、貸出の質に依存する。カリフォルニアの企業活動が貸出を生み続けるか、無利息の事業性預金を増やして調達コストを下げられるか、商業用不動産や映画産業向けの貸出が傷まないか、そして再構築の成果が利ざやの拡大として続くかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $34.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.5B(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$2.3B
- 長期借入金$2.1B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.8B
- 売上成長率
- −3.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 12.6%
- ROE
- 6.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $256M
- フリーCF
- $235M
- 営業CFマージン
- 14.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- —
- 配当性向
- —
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