BATL
Battalion Oil資産を売って借金を返しながら、その隣の鉱区を株式交換で買い増すという、縮小と拡大を同時に進める組み替えのさなかにある。単純な増産路線ではなく、資産の中身を入れ替えて身を軽くする動きがいまの性格そのものだ。
稼ぎの源はテキサス州ワード郡を中心にした鉱区からの原油と天然ガスの生産。2026年2月には別の地区の資産を$60.1Mで売って埋蔵量の約1割を手放し、翌3月には既存鉱区に隣接する7,090エーカーを全株式交換で買い戻した。
提携先と組んだ硫化水素の処理施設は稼働までこじれ、肩代わりした$18.5Mは2024年末に全額を評価損として落とした。施設は2025年8月に処理を止め、2026年1月には利用契約そのものを打ち切っている。2025年5月にはニューヨーク証券取引所アメリカン市場から上場基準の未達通知も受けた。
2026年3月には機関投資家向けに$15Mの第三者割当増資も実施しており、資金繰りは自己資金だけでなく資産売却と増資を組み合わせてつないでいる。
原油・天然ガス価格に加えて、いまは借入枠の残りがほぼゼロという事情が大きい。資産売却で得た資金の大半はすでに借入の返済に回しており、掘削を続けられるかは資産の切り売りと増資のタイミング次第になっている。
この会社をどう読むか
2026年に入ってからの3か月で、この会社は資産を$60.1Mで売り、代金の$45.6Mを借入返済に充てた。さらに隣接鉱区を株式交換で買い、$15Mを増資している。
掘るより先に、資産と資金の組み替えが起きているということだ。組んだ相手のガス処理施設に肩代わりした$18.5Mも回収できずに終わった。いま読むべきは生産量の増減ではなく、この立て直しが間に合うかどうかのほうだ。
バランスシート (要約)
資産 $461M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、自由に使える現金で借金を約5.2年で返せる
- 現金・現金同等物$28M
- 他の流動資産$29M
- 固定資産$404M
- 流動負債$64M
- 長期借入金$181M
- 短期借入金$23M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $166M
- 売上成長率
- −14.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −4.0%
- 純利益率
- 7.2%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $39M
- フリーCF
- $39M
- 営業CFマージン
- 23.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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